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「共に楽しく、共に幸せに」.
今日は、新しく福祉の仕事(障害者支援)につかれた新人の職員さんに伝えたいことがあって、この稿を書くことにしました。 皆さんは学校で『福祉』の意味について学びましたね? ● 人を幸せにするのが福祉です。 障害があっても、その人なりに幸せになる道はあるはずです。 対人関係というものは、双方に対等に影響が及ぶものです。スタッフが楽しくなければ利用者さんも楽しくないし、スタッフが幸せになれなければ利用者さんも(その保護者も)本当の意味で幸せにはなれません。 利用者さんのことを考えながら、あなたが楽しく仕事をしていれば、利用者さんもつられてなんだか楽しくなってくるし、あなたが幸せで優しい気持ちになっていれば、自然と利用者さんも幸せな空気につつまれていくものなのです。理屈ではなく不思議と伝わってゆきます。 ★ 支援者が幸せにならなければ、障害者は幸せになれません。 実際には辛い仕事があったり、思うような反応がなかったり、理不尽なことも多く、簡単ではありませんが、そういう深い生き方をしてほしいのです。 私はもう療育の細かいことや、技法などはよくわかりません。ただこの子らが(歳のせいか新人が息子・娘のように思えたりする)、おだやかで、「優しい気持ち」になり、楽しく仕事をしてくれれば、それでいい支援になるような気がします。 私は以前から仕事仲間と、常に楽しいことを考え、楽しいことをやろう。利用者さんを喜ばせよう。それが福祉だ。「楽しくなければ福祉じゃない」と言い続けてきました。 以前いた施設では『人権』ということをとても大切にしていました。 そこで、私からのアドバイスは、もう一歩踏み込んでその中身を確かめてほしいのです。 ★ 「共に楽しく、共に幸せに・・」というのが、私の新しいモットー(信念)になりました。 私が障害者の親として支援者の皆さんに伝えたいことがあるとしたら、「共に楽しく、共に幸せに・・」ということです。愛があふれる人間になって、あなたに幸せになってもらいたい。そして、その幸せを彼らにも分けてあげてほしいのです。 相模原の犯人が言ったような「生きている価値がない」とか「不幸しかもたらさない」などということがあってはなりません。彼は目的を見失い、「愛する」ということにおいて敗けてしまったのです。「幸福」を生み出すべき福祉職員は、この一点において闘い続けなくてはなりません。 私は支援をして下さっている新人の方を全面的にバックアップしたいし、支援者を育てることが、もう一つの仕事だと考えるようになりました。(自分が一番危ない状態かもしれませんが・・笑) 福祉の離職率が高いということは、この福祉の闘いの本質は容易ではないということを意味しています。 2017.4.21 俊邦父 |