パーフェクトコーディングを目指して 〜生命の中心原理と遺伝情報の実現〜 「生命」とは不思議なものです。 人間は日々、生体内のどこかしらで生まれ変わっています。 ここに栄養素が持つ重要性があるのです。新旧交代する為には新しい材料が要ります。 生体は、分子の集合体です。 分子にはいろんな意志が働いています。 エイミー・ヤスコ先生が言うように 遺伝子は設計図でもある、でもそれによっていとも簡単に複雑な生体が組み立てられていくのは不思議で仕方がありません。遺伝子は分子です。分子間には相互に引力が働いているとか、結合力があるとか言われますが、でも、そういった指向性・意志・想いはどこから来ているのでしょう? 生命の根本に神秘はない、という人もいますが、私には何か目に見えない大きな力(愛)が働いているように思われます。そしてもし、人の想いが伝わるとしたなら、そこに(DNAに)願いをかけることなのでしょう。 私は、エイミー先生の言葉を聞いてから、DNAのことを考えない日はなくなりました。 1953年、アメリカの生物学者ジェームズ・ワトソンと、イギリスの物理学者フランシス・クリックがDNA分子の二重螺旋構造を発見し、それが遺伝子の本体であることを発表しました。 人間は、核をもった真核生物です。60兆の細胞一つひとつの中に核があり、その中に大切に遺伝子が収納されています。核のサイズは数ミクロン(1ミクロンは1000分の1mm)。DNA分子は細長い糸のようなもので長さは2mくらい。1000分の1mmに2mの紐を収納するとなるとそれだけで大変です。46本の染色体にあるヒストンとよばれる糸巻に分けておさめられています。 60兆の細胞すべてに2mのDNA分子が入っているのですから、全部を繋ぎ合わせると120兆m。太陽と地球との間を400回往復できます。天文学的な長さなのです。 二重螺旋構造の長いDNAの紐には縄梯子のようなステップがあります。ステップの段数は30億。長い長い階段です。各ステップは、アデニン(A)・シトニン(C)・グアニン(G)・チミン(T)と呼ばれる4種類の塩基によって組み合わされています。「塩基対」といいます。 新しい生命が誕生する為には、このDNAが複製されなければなりません。 クリックによって発表された「生命の中心原理」=セントラルドグマ(ドグマとは独断と言う意味)には、このような道筋が詳細に記されています。 私のような凡人は、セントラルドグマと言えば、漫画・アニメの「エヴァンゲリオン」にでてくる「リリス」と呼ばれる変な怪物を隠している、地下の怪しい秘密基地を思い出します。恥ずかしい・・・笑。(でも、庵野秀明さんは面白いところに目をつけられる方だなと思います。) 話しが逸れました。 DNAの指示に基づいて、タンパク質が組み立てられていくうえで、酵素(タンパク質)と補酵素(ビタミンやミネラル)が必要になってきます。「代謝」の種類は約3000種といいますが、酵素と協同因子との親和力の違いにより、結果に差が出てきます。(体質の違いということもできます) アメリカのノーベル賞科学者ライナス・ポーリング博士(1954年にノーベル化学賞、1962年にノーベル平和賞を受賞)は、ビタミン大量投与によって病気の治療や予防ができると提言されました。「病気は身体に備わっている調整力によって治るのであり、医療や薬はその手助けにすぎない。」と自然治癒力を強調されました。「さらば風邪薬!」と言う本でも有名です。 精神科医アブラハム・ホッファーは、統合失調症の治療にビタミンB3である「ナイアシン」を投与し成果を上げました。ホッファーはポーリングにビタミンの至適量の投与をアドバイスされています。 日本では、三石巌先生がメガビタミンと同時に高タンパクの大切さを主張し、そして活性酸素の除去と合わせて「三石理論」を完成されました。(パーフェクトコーディング理論は三石先生が提唱されたものです) 私は、自閉症や発達障害の治療にも、これらのコーディング理論やオーソモレキュラー療法を取り入れてみてはと思うのです。アメリカではこれらの「バイオメディカル療法」がかなり進んでいます。(日本では対症療法が中心で、古い習慣に身を置き、リスクを取ってそこまで根本的に追求してゆこうとする人が少ないのです) 人体というのは、水を除けば大部分がタンパク質です。 DNAの暗号は、塩基の組み合わせであり、その指示によってアミノ酸の配列が決まり、タンパク質の構造が決定するのです。そのタンパク質によって生命体はできています。 ビタミン・ミネラルについては順次勉強してゆきましょう。まずは、タンパク質を構成するアミノ酸から。人体に必要な20種類のアミノ酸は以下の通りです。 <アミノ酸 栄養学上の分類> 必須アミノ酸 条件付き必須アミノ酸 非必須アミノ酸 お時間のある方は一つひとつ検索して、その作用と、どんな物質であるかを調べてみてはどうでしょう。面白い発見と、必要な栄養素の組み合わせがわかるかもしれません。
今回は、生命の中心原理ということをテーマにコーディングについて考えてきました。
一つの細胞だけでもそうなんです。 「生命の中心原理」の中には、大きな存在が隠されているのです。 千葉県にあるマリアクリニックの院長である、柏崎良子先生はクリスチャン医師です。 そういう医療もあっていいものではないでしょうか・・・・ そして、時代はDNAとコミュニケーションする時代へ。遺伝子に語りかけてゆきましょう。 俊邦父 2019.6.23 |