「輪」の治療は生態系治療

「輪」の治療=サークル・キュア(Circle Cure)とは、生態系治療を意味します。

自然界は一つの輪のように繋がっていて、循環しバランスを保っています。生命の繋がりのことを生態系と言います。生き生きとした生態系を保つことが個々の生き物を守ることになるのです。

人間も自然の一員である以上、原理は同じです。人の内側にある生態系(腸内環境)を健全に保ち、自然界の中に溶け込むことが健康へとつながってゆきます。人は自然に近づいてゆけばゆくほど健康になってゆけるのです。

農業では、多くの農場が化学物質の多用と耕耘による攪乱により土が疲弊しています。土壌微生物が死滅し、生態系がつながらなくなってしまっているのです。
「自然に帰ろう!」ということで、農薬や化学肥料を使わず、不耕起で、虫や草花を敵とせず多様性を尊重し、ともに生きる「自然農園」を目指すと、土は生き返り自然は蘇っていきます。もちろん作物も健康なおいしい作物がとれます。

自然には再生能力があります。「生態系の力」と言ってもいいでしょう。
このような農業のことを、リジェネラティブ農業(環境再生型農業)と言います。まわりまでみんな幸せにするのですね。現在の医療はこのことから多くのヒントを得ることができるのではと思います。

自然界には、循環しバランスを保ち多様性を維持する、生き物が元気になる、美しく調和をもたらす、そんな力が働いているのです。絶妙な神の意志、愛が働いているのかもしれません。

人間も同じように「輪」の中に入って、元気になり、幸せになれるといいですね。