人の心と永遠
今まで、自閉症の治療や健康法、栄養療法や農業について考えてきました。
脳をはじめとする人間の体、そして体を形づくるために必要な栄養を探求していくと、「土」に行きつく。
土を大切にしなくてはいけない。土は生命の宝庫であり、生態系の要です。
土を基盤とする生命のサイクル、その生態系を運行させ、生命を生命たらしめている「心」(意志)がある。土くれに過ぎない人の体に命を吹き込んでいる「愛」があることに気づかされます。
体を追求すると「土」に、生命と心を突き詰めてゆくと「神」(愛)に行きつく。
だから、体は土に還るし、心は神に帰る。
最後に私たちは愛である神に行きつくことになる。そこに永遠を見るのである。

人の体には限りがあり、過ぎ去ってゆくものです。限られた期間の出来事です。
私は私にできることをやり、学んだことを伝える、次の人にバトンを渡してゆくしかありません。
自閉症の治療も環境の問題も、完全な解決にはまだまだほど遠いのです。
私の記述にも、間違いや訂正すべき点が出てくるでしょう。踏み台にしてより正しき道に進めばいいのです。
ただ、愛を動機とする気持ちを引き継いでくだされば嬉しく思います。
自然とともに生きる環境が少しでも改善され、障害に苦しむ親や子が少しでも減り、本来の明るい生活がとり戻せればいい。

注意点としては、
自閉症の治療・療育に関しては、常に最新のものを確認してから実行して頂きたいということ。
(私の学んできたことは、既にもう古いかもしれません)
完全な道はないのですから、しっかりと自分で学び、情報を集めて、自己責任で行って下さい。
分からないことは、医師や専門家に相談しましょう。
広い視野と、深い洞察をもって、そして親としての「愛情」をプラスして、前に進んでゆきましょう。
自然に還るために「土」とともに生きる、農業も素晴らしい道だと思います。
「いのちの繋がり」を発見でき、生かされていることを実感できます。

ぼーっと畑を見ていて、時々考えます。
本当に大切なものはなんだろう・・土だけでいいのか?
考えてみると、「土」はただの材料(素材・マテリアル)にしか過ぎません。それ自体に永遠の価値があるわけではない。そこに込められた「心」、注がれてきた「愛」に価値があり、生命と幸福を生み出してきているのです。
私たちの心は、帰るべきところに帰らねばなりません。愛のみが永遠を約束してくれるものなのです。
私は、少し休息したのちに、「心の課題」に取り組んでみたいと思っています。
満足な結果を得られない、不完全な歩み。
そんな中でも、人には永遠を求める、真理を求める、幸せを求める願望があります。
「終活」というほどのものではありませんが、人は最後に、自分がどこから来て、何になって(どう生きて)、どこへ行くべきなのか、永遠の世界における真理を知り、身支度を整えたいのだと思います。
しばらく遠ざかってきましたが、「宗教」の扉を開くべき時が来たのかもしれません。
続きは「心の散歩道」という稿に譲ってゆこうと思います。
では、また・・・
2024.6.15


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