自然に近い野菜作り

「生態系」に沿った、自然に近い栽培を目指しています。

  1. 自然に近づけていく農法(栽培法)

  2. 生命のあふれる農園、緑がいっぱいの畑をつくる。(豊かな生態系を築く)
    「草生栽培」、土がむき出しの状態はあまりよくない。

  3. 肥料ではなく、土の生命力(土壌の養分循環)によって育てる。
    植物の根が張り、微生物が豊富で、ふかふかの柔らかい土にする。

  4. 生物の多様性が保たれていて、虫たちもバランス良く共存している。

  5. なるべく土を耕さないようにする。(耕すときは粗く耕し、空気を通し、水はけをよくする程度。)
    土の中の生態系を崩さないようにする。(土は生きている)

  6. 幅広のしっかりとした畝を立てて、水はけを良くする。畑を踏み固めない。
    一度立てた畝は崩さず、修復しながら再利用する。

  7. 必要最小限の有機肥料を使用する。→ 土がふかふかに肥えてくるまでのあいだ
    (微生物の働きが活発になる、米糠・菜種油粕などを使用)

  8. クローバーや大豆などのマメ科植物を植え、根粒菌の窒素固定作用を活用する。
    コンパニオンプランツを組み合わせて、害虫や病気を防ぐ。

  9. 除草は根を残し、刈り取った草は畝の上において「草マルチ」とする。採光と通気性を確保する。
    苗と株周りは成長の妨げにならないように(競争に負けないように)引き抜いて除草する。
    基本的に「畑でとれたものは畑に返す」ということ。

  10. 適地適作、旬(季節)を外さない。
    なるべく自然のものを活用して、設備や資材にお金をかけない。畑に無駄なものはない。

  11. 土壌成分と生物相が偏らないように、多品種を輪作していくことを心がける。

  12. F1交配種の種を使わず、固定種の「伝統野菜」を栽培し、自家採種する。

基本は、「不耕起」「無肥料・無農薬」「草生栽培」
しかし、収穫を目的とし、人が手を加えている以上、完全に自然任せの栽培では難しいし、
原則や形式に縛られることなく、生き生きとした「生命」を育み(生命力を高め)、
より自然に近づけてゆくことを心がけながら栽培に取り組んでゆきたく思います。
畑全体の生態系が豊かになれば、土壌の養分循環も活発になり、
肥料を与えなくても生き生きと作物が育つようになる。
土が健康ならば作物も病気にならない。そう信じて頑張りましょう!

川口由一さんの「自然農」、木村秋則さんの「自然栽培」からたくさんのことを学んでいます。 
 ●『自然農法』・・・福岡正信氏さんが提唱。著書「わら一本の革命」で、自然農法を紹介。
            不耕起、不除草、無肥料、無農薬栽培を実践。(米麦連続不耕起直播)
 ●『自然農』・・・耕さず草や虫を敵とせず、肥料・農薬を用いることなく、
           いのちの営みにひたすら沿う自然農
 ●『自然栽培』・・・木村さんは「奇跡のリンゴ」で有名。山の自然の土を、畑に再現する。
            <自然栽培の三原則>
             @自然生態系に沿った栽培をする
             A化学的に合成されたものを使用しない
             B植物が本来持っている力を発揮させる