俊くんと山へ行こう! S-1

■ 小富士山 ▲260m

水呑地蔵〜小富士山〜稲倉池・・・歩行:約2時間

【コース案内&ハイキング日誌】

2003年5月3日 快晴

 さあ、待ちにまったゴールデンウイークが始まりました。今年の休みは期間が短いけれど、3日間ずっと晴れの予報、絶好の行楽日和です。私どもは、やはり近場で日帰りのハイキング。今日は、泉佐野にある「小富士山」に登りました。 阪和自動車道、上之郷ICを降りてすぐのところにあるこの山は、あまり知られていませんが、標高260mと小山ながら、稲倉池に端正な姿をうつす、富士山の形をした美しい山です。しかも、山頂からの眺望は紀泉高原の山並を見渡すことのできる絶景です。「超穴場」のコースなのです。阪和道では、十数キロにわたって渋滞していたというのに、2時間かけて歩いたこの山の中では、ただの一人もすれ違う人がいませんでした。

ただ、惜しいことにこの山にはまだハイキング道が十分に整えられていないのです。きつい傾斜の登りあり、危険な岩場もありで、正直なところ小さなお子様を連れて行くところではありません。特に多動で指示の入らない子、手を繋いで歩けない子、親御さんが山に慣れていない場合は無理です。ですからエントリーコースからは外しました。

 はじめは、水呑地蔵の参道にある階段を上がっていって、中腹にある「奥の院」まで登ります。休憩所もあり、ここまでは問題ありません。大変なのはここから・・・はっきりとした道はなくなり、ピンクのテープ(目印)を頼りに急坂を登らなくてはなりません。落ち葉の多い茂みの中を歩きますので、滑らないように注意しましょう。「奥の院」から30分くらいで山頂に到着しました。円錐形の山の頂上らしい景色で、視界をさえぎるものは何もなく、360度の素晴らしい展望が開けます。西は関西空港がまじかで、大阪湾が見渡せ、東は犬鳴・三峰の連山が屏風のように広がり、その向こうに紀泉高原がつづきます。標高260mでこの展望ですから驚きます。

下りは、尾根道をたどって稲倉池の方にぬけます。アルプスのような白い地肌の露出した細道を、注意深く下りてゆきます。(登りに通った道ほどは傾斜がきつくないので、逆ルートで 稲倉池方面から尾根道をピストンで登り下りするのも良いかもしれません。)ところどころ危険な岩場がありますので、子供連れの方は特に気をつけましょう。約1時間で水呑林道に出ます。そこからしばらく行けば、稲倉池です。静かな湖面に逆さ富士を映す、絵のような風景に出会えます。

 短くて、きつい、それでいて美しく感動的な、今回のハイキングは終わりました。
俊くんにとっては、かなりの冒険でした。でも一度も弱音を吐くことなく、最後まで力強く歩いてくれました。ずいぶん鍛えられたようです。 パパはちょっと、疲れました。

紀泉高原の山々
山頂付近の岩場にて

小富士山 山頂
稲倉池と小富士山


■ 樹氷の金剛山 ▲1,125 m

ロープウェイ山頂駅〜国見城跡〜一の鳥居〜展望台〜「ちはや園地」・・・歩行:約2時間 約3km

【コース案内&ハイキング日誌】

2003年12月28日、快晴。

 インターネットは情報が早い。金剛山に関しても「錬成会」が開いているHPがあり、山頂の積雪情報やライブカメラの映像で、逐一、山の状態を把握することができるようになっています。昨日よりの寒波で、山頂は積雪3cm、霧氷あり・・・そして今日は快晴。青空の下で輝くような樹氷が見れるはず。これは行かねば!はやる気持ちを押さえつつ、いざ出発!!

 と言うことで、今年最後のハイキングは雪の金剛山になりました。ところが、気温はどんどんと上昇してゆき、富田林を過ぎ、麓のあたりまで来ても雪の気配なし・・・本当に雪遊びができるの? でも、大丈夫!ロープウェイで一つ峠を越えてみると、あたり一面まっ白。落葉した広葉樹の枝という枝に霧氷がつき、花が咲いたように白銀に輝いています。特に今日は天気が良くて青空の下で樹氷を見ることができて最高でした。

コースは、前回、春に歩いたコースと同じ、「山頂周遊コース」3km。でも雪の上を歩く楽しさは格別です。俊くんも嬉しいようで、雪を食べてみたり、広場でかけまわったり、ぞんぶんに楽しんでいました。そして、しっかりと国見城跡のある山頂広場まで歩きました。山頂では大好きな「じゃこ飯」のおにぎり二つと暖かいお茶を飲み、元気いっぱい遊びました。

 さて、下りです。最近課題になっていた、俊くんの「突っ走り」問題ですが、パパが準備したウエストベルトでバッチリ!(クライミング用の簡易ウエストベルトに、5mのロープをカラビナでつなぎ、子供のベルトにつないだもの)安全で、効果抜群でした。これで、来年からも安心して山登りができます。パパはトレッキングシューズにアイゼンを着用。俊くんはスノーブーツだけですが、パパとロープで繋がっているので滑っても大丈夫。走りたい時に走り、休みたい時に休みます。そうこうしているうちに、出発点の「ちはや園地」に到着。3時間くらいで帰ってきました。

雪は徐々に解けはじめています。午前中に見たあの青空と霧氷は、一年間しっかりと歩きつづけた俊くんへ、神様からのプレゼントだったんですね・・・(^o^)

金剛山の霧氷
さあ、登るぞ!
山頂のかまくら

「金剛錬成会」HP: http://sv33.bestsystems.net/daqrl000/public_html/


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