2003年【関西版】
超低山 らくらく登山&ハイキングガイド

 俊くんは6歳、重度の知的障害をともなう自閉症児です。自閉症は脳機能に原因があって生じる発達障害です。感覚や認知に障害があり、人とのコミュニケーションが難しく、情緒や社会性の発達においても困難がともないます。

俊くんは、言葉を話せません。指差しもできません。でも、歩くのが好きで、週末にはハイキングに行くようになりました。ユニークで純真な心をもって、僕は歩きはじめました。

「さあ、山へ行こう!」俊くんは歩くのが大好き。特に、自然の中、美味しい空気、枯葉や小石を踏みしめながら、森林の中を歩いてゆく。「よいしょ、よいしょ♪」と笑顔で楽しそうに登ってゆく。尾根道に出ると風が吹き、見晴しは最高!ぐんぐん登って、山頂へ・・・「やったぁ!」、この爽快感、達成感は自然の中で、汗を流してこそ得られるものなのです。

自然は、公園の遊具とは違います。単純なようで変化に溢れています。いろんな道があり、山道では足元を注意深く見ながら、バランスを取り、全身を使って登ります。いろんな物が目に入ってきます。いろんな体験ができます。目標があり、努力する過程があり、達成感があります。家の中や学校では得られない何かがあります。自然が子供を育ててくれるのです。親は、いっしょに登りながら、楽しんでいればいいのです。

みんなも、ハイキングに出かけてみませんか?
障害があっても、できるかもしれませんよ! 初めは、楽なコース、短い距離を、自分のペースで歩いてゆけばいいのです。距離の問題ではなく、自然の中に入ってゆくことが大切なのです。
きっと、何かを感じ、何かが目覚め、何かに出会うのではないでしょうか・・・

 2003年、我家の目標はハイキングに行くこと。歩くことです。
以前から、俊くんは家にいると退屈で外に出たがります。それで、家の近場にパパが考えた、お決まりの「お出かけコース」が十数カ所ありまして、週末にはよく出かけておりました。
でも、俊くんはママに甘えて、すぐに「だっこぉ〜」と(しゃべりはしませんが)せがんだり、5歳にもなりながら、ベビーカーに乗ったりしていました。それで、密かにパパは俊くんに歩かせようとたくらみはじめ、あっちこっち連れていっては、歩かせていました。そうするうちに、昨年の夏ぐらいから、俊くんは、大人と手を繋いで歩くのが好きになりはじめたのです。本人から手を差し出して、「いっしょに歩こう!」と誘うのです。

半年間でメキメキと歩く力をつけまして、いよいよハイキングができるのではないか? と思うようになってきました。さて、2003年は、どんな年になるでしょう・・・海から山へ、俊くんのフィールドはどんどん広がってゆきます。

★ 注意:このHPを見て、ハイキングに行かれる方、ここに記載されているコース情報は正確なものではありません。山登りの経験が少ない方は無理をなさらないようにお願いいたします。特に障害をお持ちのお子様には、体力にも個人差がありますので、保護者の責任のもと充分に下調べをして、お子様の力に合ったコースをお選び下さい。

また、山登りが子供の療育にプラスになるかどうかは、保証できません。
子供に歩く意欲があり、自発的に楽しみながら登ることが大切です。いやがっている子供を無理につれてゆくのはおやめください。歩く楽しさを教えることから始めて下さい。


.

.