俊くんと山へ行こう!vol.3

■ 明神山 ▲274.9m

赤鳥居〜ひるめ峠〜明神山・水神社(往復)・・・・歩行:約1時間半

【コース案内&ハイキング日誌】

2003年2月23日、曇り。

 明神山は、大和川ぞいにある細長い山で、西名阪、香芝インターを降りて北上するとすぐの場所にある。近くて、お手軽で、見晴しのいい。入門ハイクにはぴったりの場所です。
その昔、聖徳太子が斑鳩から上ノ太子に向かう時、この山を越えていった。送迎(ひるめ)峠という名前が残されています。

香芝インターを降りた私たちは、国道168号線を北上し、王寺ニュータウンを左折、閑静な住宅街を抜けてしばらく行くと、赤い大鳥居が見えてくる。ここからが今日のハイキング。ほとんどの道はコンクリートで固められていて、道幅も広く、傾斜もゆるやか。ハイキング専用路なので、車が通ることはありません。安心して登れる山です。
森林の中を歩きますが、尾根道ですので明るく、時折、木立の間から見える景色はとても美しい。静かな散歩道という感じ、地元の方が何人か健康の為に登り下りされてました。
俊くんは軽快なステップで行ったり来たり、楽な道ですとかえっていたずら心が湧いてきて、チョロチョロしていました。甘えてママにぶらさがったりします。でも、まあ楽しそうです。麓の赤鳥居から山頂までは、約1.5km、時間にして4〜50分、一気に気持ちよく登れました。

明神山の山頂は広場になっていて、中央に水神社の祠があり、そのまわりに3基の展望台があります。そこからは、関西ではおなじみの、二上山、葛城山、金剛山、信貴山、生駒山、竜王山、大和三山などがずらりと並んで見れます。また、時間があれば山頂周辺に500m、20分くらいでまわれる自然散策の周遊路もあります。
私たちは、お弁当を食べ、しばらくゆっくりとしてから、来た時と同じ道をとおって下山しました。

軽快なステップで歩く
お弁当
山頂にある水神社

■ 槇尾山グリーンランド ▲422m(八ヶ丸山)

青少年の家〜せせらぎの場〜芝生広場〜八ヶ丸山(展望台)・・・・歩行:約1時間

【コース案内&ハイキング日誌】

2003年3月2日、晴れ。

 前日の長雨が嘘のように上がり、ひさしぶりに、すがすがしい晴天のハイキングとなりました。今日は、大阪の南、泉州、槇尾山グリーンランドに向かいます。「槇尾山」といえば、その昔、弘法大師空海が修行し「虚空求聞持法」を会得した山として有名です。私は学生時代、司馬遼太郎の「空海の風景」を読んで、それ以来一度は行ってみたいと思っていました。山中には三十三霊場の一つである施福寺という札所があります。でも、今日はそこまでは行かず、むかい側にあるお子様向けの山、グリーンランドの八ヶ丸山に登ることにいたしました。ハイキング道が綺麗に整備されていまして、途中、芝生広場などもありピクニック気分で山登りを楽しむことができるところです。しかも422mという低山ながら、山頂の展望台からの眺めは抜群です。

順を追ってコースの説明をいたしますと、まず、青年の家の横を流れる小川に沿って登りはじめます。しばらく行くと水遊びができる「せせらぎの場」があり、(水がとてもきれいです)夏でも清涼感がありそうな森林の中を歩いてゆきます。次に、みかん畑の間の急坂を蛇行しながらぐんぐん登ってゆき、約30分くらいで芝生広場に到着します。ここで一休み。私たちはちょっと早めのお弁当にいたしました。すぐそばには「あじさい園」があり、6〜7月には4300本のアジサイが見頃を迎えるそうです。広場から山頂までは尾根づたいの階段を登ってゆけばすぐで、10分で到着。立派な展望台がそびえています。槇尾山の全景がよくみえ、ふりかえれば大阪湾、関西国際空港までみえます。天気がよかったのでとても気持ちよく見渡せました。

下りは、山頂付近から100mにわたるローラー滑り台で森の中を一気に滑り落ちます。すごい傾斜でパパは「弾丸滑り台」と呼んでいました。(ブレーキをかけても止まらない・・お尻に敷く段ボール持参)俊くんは大興奮!「もう一回」とせがみましたが、とんでもない!(恐わ〜)と思いました。後は、芝生広場から来た道をゆっくりと下りてゆきました。

八ヶ丸山展望台を目指す
槇尾山を背景に・・
せせらぎ広場

■ 「万葉の森」 竹内街道から登る二上山

「万葉の森」案内所〜鹿谷寺跡〜万葉広場〜二上山雌岳〜古代池・・・・歩行:約2時間

【コース案内&ハイキング日誌】

2003年3月30日、晴れ。

 桜の開花の声が聞かれる季節になってきました。山麓の桜は開花にはまだ少し早いですが、陽気に誘われて今日も元気にハイキングです。本日のコースは以前登った二上山へ、別のルートからアプローチしてみます。
国道166号線は、別名「竹内街道」と呼ばれる古道で、飛鳥時代に難波から飛鳥京へ通じていた、日本最古の官道です。道が二上山へとさしかかる竹内峠のあたりには「万葉の森」と呼ばれる公園が開かれており、そこから幾つか二上山へのルートがあります。
今回の登りは、鹿谷寺(ろくたんじ)跡を経由して、見晴しのいい尾根ぞいの岩場の道を通ります。帰りは古代池へと向かう鋪装された広い川沿いのコース。どちらも距離的には短いけれど、けっこう急な坂道です。二上山はもともと大阪には珍しい死火山で、凝灰岩やサヌカイトなどの火山性の岩が多く、小さいながら岩場を楽しめる場所です。 鹿谷寺跡から先の尾根道は、見下ろすと足がすくむようなスリリングな岩場の道です。(下りに通るのはちょっと恐い)俊くんはパパに手を引いてもらったり、両脇を支えられたりしながらも、全て自分の足で登りきりました。偉い! 約1時間くらいで「万葉広場」に着き、綺麗に咲いた梅の木の下でお昼のお弁当にしました。山頂付近にある万葉広場にはたくさんの桜の木があり、後2週間もすれば満開になることでしょう。
その後、雌岳山頂でしばらく遊んで、下りは古代池の方へ。道は広くて鋪装されていますが、とにかく坂道が急です。走って転ばないように・・・私は下りの方が疲れてしまいました「ふぅ〜」。途中、俊くんの好きな水場などもあり、一番楽しかったのは俊くんかもしれません。(もう一つ、北側の森林を抜けてゆくコースもあります。こちらの方が歩きやすいかも・・)

「万葉の森」はコースにバリエーションもあって、車で行くなら楽しく良いところです。ただ駐車場が狭く、50台くらいしかとめられません。お花見シーズンには人で一杯になりますので早めに出発されることをお勧めします。

ここで、『万葉集』から一句。
 「 大阪を わが越え来れば 二上に もみち葉流る 時雨ふりつつ 」
                     おお〜、なんて綺麗なんだ・・・

鹿谷寺跡
雌岳山頂
梅の木の下で・・・


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