ロープウェイ山頂駅〜遊歩道〜国見城跡〜葛木神社〜一の鳥居〜展望台〜「ちはや園地」
・・・・歩行:約2時間 距離:約3km
【コース案内&ハイキング日誌】
2003年4月27日、晴れ。
「山に登って健康になれ、幸せになれ!大衆登山の聖地、金剛山」
今月、発刊された『ヤマケイ関西』の特集号のキャッチフレーズです。あまりの意気込みに、ちょっと笑ってしまいましたが、大阪の人間がいかに金剛山を愛しているか、如実に表現した言葉だと思います。・・・実は、私もこういうのが好きで、記事を読んでいるうちに、金剛山のブナ林が見たくて、見たくてたまらなくなり、さっそく子供をつれてハイキングに行くことにいたしました。
金剛山はすでに、独身時代あるいは結婚してからも、何度か訪れたことがあります。とりわけ、樹氷が見れる積雪のシーズンは美しく、あたり一面「銀世界」になります。よく使うコースはやはり正面から登る「千早本道」です。でも今回は子供連れ、無理をせずにロープウェイをつかって「ちはや園地」まで上がり、そこから山頂の国見城跡まで向かう「山頂周遊コース」を取りました。距離にして約3km、2時間の行程です。
山頂駅を降りると、ひんやりと澄んだ空気と、山の香りにつつまれ、空は青天、小鳥のさえずりが聞こえ、道の両脇には野花が色づく、最高のハイキング日和でした。私たちは時計まわりに、まず静かな金剛山遊歩道を通って、 国見城跡に向かいました。道はよく踏み固められた歩きやすい土の道で、きつい坂道もなく小さなお子様でも大丈夫。標識も随所にあり安心して歩けます。ゆっくり歩いて約1時間で国見城跡に到着しました。金剛山は、葛木岳、湧出岳、大日岳の3つのピークを総称して「金剛山」と言います。いちおう国見城跡で山頂ということになります。そこからは、富田林方面の大阪平野がよく見渡せます。そして、さすがに大衆登山のメッカ。人がいっぱい!みんな笑顔で語り合い、お弁当を広げたりしています。私どももここでお昼にしました。
帰りは、転法輪寺と葛木神社を経由して杉の大木が並ぶ尾根道を歩いてゆきます。時折、木立の間から葛城山の姿が見られます。金剛山の植生は、今ではほとんど植林地帯となり杉、檜ばかりなのですが、山頂付近にはところどころ天然のブナの林が見られます。ブナは大阪では標高800mを越える山にしか見られない貴重な木で、白地にまだらの模様のある木肌で、容姿が美しく、風にそよぐ音や姿を見ていると、それだけで心が癒される。優しい木です。私は今回、金剛山に登って「やっぱりブナはいいなあ〜」と思いました。一の鳥居をくぐり、しばらく行くと展望台があります。そこからは、さすが大阪の主峰と思わせるような、360度の素晴らしい展望が開けます。
山頂から約1時間で「ちはや園地」に戻ることが出来ました。 「ちはや園地」には香楠荘や「星と自然のミュージアム」があり、子供向けの遊具もありで、ちょっとした公園になっています。車椅子の方でも、草木の観察を楽しめるようにバリアフリーのスロープもついています。冬には雪遊びをする子供たちで賑わうことでしょう。
以上が、今回行きました、金剛山のコース案内です。
いつの日か、俊くんがもっと逞しくなったなら、ロープウェイを使わずに「千早本道」を歩く、正面登山に挑戦してみたいものです。
付記:ロープウェイの乗り場の近くには大型の駐車場があり、「療育手帳」を見せれば無料です。 ロープウェイ自体も、介護者を含め料金は半額です。冬期の登山には、アイゼンが必要となります。