俊くんと山へ行こう!vol.8

枚岡公園

額田山展望台〜暗渓〜森のおもちゃ箱・・・歩行:約1時間

【コース案内&ハイキング日誌】

2003年12月 7日、晴れ。

 風が冷たく感じるようになってきました。晩秋の一日、生駒山地の麓にある「枚岡公園」に遊びに行きました。大阪市内から近く、高速に乗ってゆけば、車でものの30分くらいで着く、抜群のロケーションにあり、春には梅林と桜、初夏にはアジサイ、秋には紅葉の暗渓・・・と、四季折々の自然を楽しむことのでき、生駒山頂へとつながってゆく本格的なハイキング道も整っている、そんな恵まれた公園です。近鉄電車では、額田駅から登ればすぐです。ただ、車だと駐車場が狭くて、花見のシーズンには苦労すると思います。(今年、芝生広場を少し改良して、車が30台ほど停まれるようにはなりました。無料です。)

公園事務所でイラストマップをいただき出発!「森のどんぐりたち」と書かれたモニュメントを見ながら遊歩道に入ります。標識に従って左側の道をとり、まずは額田山展望台を目指します。無理のない、ほどよい傾斜の登り道で、まわりの景色を楽しみながらゆっくりと登っていきます。このあたりはクヌギの木が多く、路面にはクヌギの落ち葉がいっぱいに敷き詰められている状態です。ガサゴソと大きめの乾いた落葉を踏みしめながら歩くのはとても楽しいです。俊くんはクヌギの落葉がシャカシャカと鳴るので気に入ったようです。
(ちなみに、クヌギのドングリは丸くて大きく、コナラやシイなどより立派です) 自然公園内ですので木々も大切に保護されていて、一本一本にナンバーリングされていました。

高度を上げるにしたがって展望は、どんどんと開けてきます。ところどころに休憩の為のベンチが置かれていて、自然の中でゆったりとした時間を過ごすことができます。あえて、残念なことをあげるとするならば、ベンチに木目の模様がついているのですが全部コンクリートで、お尻が冷えてかなわんということくらいです。
30分くらい登って、体が汗ばんできた頃、蝶々の飾りのついた三角型の屋根の可愛らしい展望台に到着しました。眺めは最高!大阪平野を見渡すことができます。板敷きの床の上にシートを広げて、お弁当を食べました。

 昼からは、「桜広場」と書かれた標識の方向に下ってゆきます。ここで困ったことが一つ生じました。俊くんは体力がつき山道にも慣れてきたこともあり、一人で親の手を振り切ってどんどんと下ってゆきます。早い早い、鉄砲玉のようです。とうとう親の足より早くなってしまいました。これはもう、ロープかなんかで繋いで歩かなくては・・・・う〜ん。
あっと言う間に、「桜広場」を過ぎ、紅葉の暗渓に着いてしまいました。「豊浦橋」という赤いパイプアーチの橋を渡り、川沿いに下ってゆきます。モミジがいっぱいで、地面はモミジの絨毯のようになっています。「椋ヶ根橋」を渡って、もとの公園事務所前までもどります。駐車場のそばには「森のおもちゃ箱」というアスレチック風の木製の遊具があり、俊くんはずいぶん楽しんでいました。

クヌギの森の中
森のおもちゃ箱にて・・

■ 泉南飯盛山 ▲384.5m

岬町青少年の森〜飯盛山山頂・・・歩行:約2時間

【コース案内&ハイキング日誌】

2004年 3月13日、晴れ。

 大阪の南端、岬町にある泉南飯盛山は、標高384.5mと小柄な山ですが、眼下に紀伊水道を見渡すことのできる、絶景の山として、古くからハイカーに親しまれています。
山頂に行けば日当たりが良く、広大な展望が開け、風通しもいい、『春を呼ぶ山』と言うにふさわしい山です。

 第二阪和国道を南に走り、箱作でおりる。26号線を淡輪のあたりで左に折れて、シブ谷沿いにある西谷寺に向かいます。この横から飯盛山に向かう登山道が開かれています。(一般的にはここから登ります。1時間半くらい)でも、私たちは、そこからさらに車で進み、駐車場もあり、一時間くらいで山頂までゆける岬町青少年の森キャンプ場へと向かいました。林道は狭くなりダートで、軽自動車でよかったなぁと思いました。(できればジムニーがほしい!)デコボコ道を走って、キャンプ場に到着。
青少年の森から、今日のハイキングの出発です。東側の山の急斜面を這い上がって行くといった感じのする、細くて急な坂道を登ります。俊くんは絶好調! 我々親は、ハアハアと息を切らしながら登っているのに、子供は涼しい顔で、笑顔を浮かべながら、スタスタ登ります。(うらやましいほどの身の軽さです)稜線に出て、右に曲がると歩きやすくなり、しばらくの間はアップダウンの繰り返しです。やがて、シブ谷からの道と合流し、最後の登りを上がり切れば、飯盛山山頂です。いっぺんに展望が開けて、すがすがしい気持ちになりました。さわやかな海風が吹き、春の日射しに、青い海がキラキラと輝いてまぶしかったです。
見下ろすと、多奈川・深日の漁港があり、昔、魚釣りに行ったことのある防波堤が見えました。(あの堤防からは、カレイやアイナメ、小鯛などが釣れます)

 山頂で、お弁当を食べ、下りはもと来た道を引き返します。
パパと俊くんは、いつものように安全のため、ベルトと5m のロープで繋がっています。でも、早い早い、駆けるように下りてゆきます。パパがスピードをコントロールするのですが、それでも早いです。ママが取り残されてしまいました。途中でパパと俊くんが休憩していると、それに気づかず、そのままママは先へと歩いてゆき迷子になってまいました。あわてていたママは標識にも気づかず、そのまま隣の札立山まで登ってしまいました。1時間ほど後、人に道を聞きながら、なんとかもとの青少年の森へ帰って来ました。
地元の人に、「ママは、お婆捨て山に捨てられたんじゃないか・・」と冷やかされました。とにかく、無事で良かったです。

山間部では携帯電話は圏外になり、役に立ちません。パパは数日後、電気屋さんへトランシーバーを買いに行きました。

飯盛山山頂
背景に泉南の海が広がる


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